仮想通貨を保有している方、あるいはマイニングをしている方なら、ここ最近の仮想通貨の大いなる下落にを見て、暗澹たる気持ちになっているのではないでしょうか。
しかし、現実を見なければいけません。これは、あえて仮想通貨の価格のことを考えずに逃げ回ってきた、私自身へのメッセージでもあります。
11月23日(金・祝)時点のレートを確認してみましょう。
まずビットコイン。
長らく死守してきた70万円台から陥落すると、そこからはもう歯止めがきかず、50万台を割り込むところまで下落。
そして、イーサリアム。
こちらも2万円を割り込むと総崩れになり、15000円を割り込んでしまっています。
ビットコインキャッシュの謎のフォークの影響もあり、11月の仮想通貨相場はボロボロ。
ちなみに最近掘っていたレイヴンコインも5円から2円まで下がりました。さすが、アルトは下落幅がハンパないです。
いったい仮想通貨はどうなるのか。マイニングをこれからも続けていいのか。もしかして、私と同じような状態にある方もチラチラいるかもしれません。そこで私なりの意見を述べさせていただきます。
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◎:ブロックチェーン技術の未来は安泰
仮想通貨のベースになっている、ブロックチェーンというP2Pの技術は、必ず人類の生活に密接にリンクし、私たちの社会をより良くしてくれるものだと確信しています。
具体的にどんな未来?と聞かれても、私には分かりません。というか、ほとんどの人にはよく分からないのではないでしょうか。だって、未来そのものなんだから、どうなるかは今はぼんやりとイメージするのが限界でしょう。
とにかく、非中央集権、不正のないデータ管理など、いくらでも応用がききそうでワクワクします。
○:仮想通貨の未来はまあ、たぶん大丈夫
ブロックチェーンを使う技術の中でも、やはりお金というものは生活に不可欠なものであり、今の時点ではある意味仮想通貨の王様、メインストリームだなと思います。
サトシが夢見た、完全非中央集権の世界にはならず、法定通貨(ドルや円)との折り合いをつけていくかもしれませんが、仮想通貨もきっと人々の生活に根ざすものだと思います。
△:ビットコインやイーサリアムが今後どうなるかは分からない
仮想通貨自体は今後もなくらないと思いますが、既存の主要な仮想通貨であるビットコインやイーサリアムが、未来も同じような地位を保っているかは正直いって分かりません。
ビットコインは機能的にいろいろ問題があるという話を聞きますし、今の仮想通貨のブロックチェーン承認のメインになっている、プルーフオブワーク(POW)、つまり電力を使ったマイニング自体が終焉を迎える可能性はかなり高まっています。
というのも、ブロックチェーンの生成に不可欠な暗号について、どんどんASICと呼ばれる専用の集積回路が登場しているからです。
ビットコインがもっとも分かりやすいやすいです。今、ビットコインをGPUで掘ろうとしても、それよりずっと計算が速いASICがすでに開発されてしまっているので、まったく掘ることはできません。つまり、ASICが開発された仮想通貨は、もうASICでしか掘れないのです。
これはもちろんASICにあまり興味が持てず、GPUマイニングが好きな自分の都合もあるにはあります。
ただ、ASICが当たり前になると、資本力でマイニングパワーが完全に決まるようになり、仮想通貨が当初目指すところだった、非中央集権、平等な世界からはほど遠くなります。もっといえば、中国企業の独壇場になります。
中国企業に牛耳られた仮想通貨が、それでもまだ世界中で価値を保つのか、POWではない仕組みを持った仮想通貨が流通するようになるのか。誰にもまだ分かりません。
【結論】とにかく掘れるうちに掘っておく
というわけで、価値下落によって、どうしても暗い話になりますし、実際マイニングから撤退している企業も個人もかなり出始めています。
でもまだ今はPOWの仕組みで、イーサリアムは掘れます。他にもGPUで掘れるコインはいくつもあります。
それなら掘るまで。
今の価格、電気代では明らかにマイナス収支ですが、換金するタイミングは自分で決められるわけですから、超長期的に見ればまだ大丈夫。
というか、仮想でも暗号でも、通貨ですからね。投機目的で日本円に換金するのはある意味おまけ要素で、ちゃんとした通貨として世界中で使われるようになれば、価値はきっと上がっていくし、換金せずとも仮想通貨でお買い物をすることになると思います。
本業は雑誌編集者、ライター。仮想通貨のマイニング、パソコン構築にとりつかれた哀れな中年男性。もともとは売れないバンドマンで、今は芸能プロダクションも経営しています。高円寺在住で、東京ヴェルディのサポーター。お肉とお酒が大好き。